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コロナウイルス消毒剤と生産増加の必要性

著者:ザイレム ジャパン / Claudia Worley

Disinfection & Oxidation Life Sciences, Pharma & Biopharma Covid Analytics

Japan Blog: コロナウイルス消毒剤と生産増加の必要性

コロナウイルス対策としての消毒剤の増産

SARSコロナウイルス 2 (SARS CoV-2)を原因とする疾患、COVID-19が世界的な危機をもたらしており、人々はその不安に対する答えを探しています。ワシントン・ポスト紙は2月の末に、COVID-19関連の上位のインターネット検索ワードについて解説する記事を発表しました (Ingraham, 2020)。

検索数で「コロナウイルス」が1位になるのも当然でしょう。世界中の人々が、コロナウイルスとは何か、どのように拡散するのか、どのような症状があるのかを理解したいのです。Stephanie A. Smith博士は自身のブログに、「Solving Water During a Pandemic: What Could Be More Essential?」という非常に有益な記事を書きました。このブログでは、ウイルスの生態、また個人の衛生管理や水質の重要性について、現在の状況をふまえて説明されています。

「手を洗いましょう」という呼び掛けがあちこちで行われています。手洗いは個人の衛生管理として非常に重要ですが、それはCOVID-19の蔓延を防ぐ方策の1つにすぎません。

多くの人が、職場、自宅、または共用スペースになっている場所を、定期的に洗浄・消毒することの重要性を認識するようになっています。そしてウイルスの症状や拡散率などの情報を検索する一方で、「リゾール」や「消毒剤」などの言葉を検索しています。

洗浄と消毒は異なります。そして家庭用の洗浄剤は必ずしも消毒剤ではありません。コロナウイルスの殺菌には効果がないということです。

CDC(Centers for Disease Control and Prevention =米国疾病対策センター)は、洗浄とは「表面から細菌、ホコリ、不純物を除去すること」であると定義しています(Cleaning, 2020)。洗浄では細菌は死滅しませんが、表面から除去されます。表面から除去すれば、拡散率と感染リスクが低減します。一方、CDCは消毒を「化学薬品を使用して表面に付着した細菌を殺すこと」であると定義しています(Cleaning, 2020)。表面の消毒は、必ずしも汚れた場所をきれいにしたり、細菌を除去したりするものではなく、表面に付着した細菌を殺す処置です。多くの場合、表面を洗浄してから消毒を行うのが効果的です。それによって拡散率と感染率も低減します。

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洗浄と消毒は重なる部分もありますが、家庭用の洗浄剤は必ずしも消毒剤とはなり得ません。そのため多くの洗浄用品ではコロナウイルスは殺菌できません。表面の消毒効果があり、COVID-19に対して有効である製品を確認するには、米国環境保護庁のWebサイトで登録製品の一覧をご覧ください。

家庭、オフィス、その他共用スペース向けの洗浄用品や消毒剤については、地域の食料雑貨品店やコンビニエンスストアで品不足が発生している場合があり、注意が必要です。今回のパンデミックによって人々の不安が高まり、各種の商品の買いだめが起きたのです。

公共部門でも民間でも物資の不足が顕著になるなかで、それに効率的に対応しようとする企業が増えています。Clorox Companyはこのほど、消毒および洗浄用品の製造設備を24時間体制で稼働させることを発表しました(Dorer, 2020)。

一部では驚きをもって受け取られていますが、COVID-19と戦うために、ビジネスモデルを根本から変えてしまう企業も現れています。ビールや香水、その他の消費財を製造していた企業が、パンデミックに立ち向かうための物資を生産できるように、製造設備を転換し始めているのです(Tognini, 2020)。生産量の増大に従い、品質管理部門の処理能力もそれに見合うものになっていくでしょう。

認定済みの消毒剤を見ると、その多くが、現在使用されている一般的な製品であることがわかります。またそれらの多くに、第4級アンモニウムという化合物が含まれていることもわかるでしょう。実際に、EPAのWebサイトに掲載されている認定済み消毒剤の60%以上に、第4級アンモニウムが含まれています。

こうした化合物を含有する消毒剤を製造しているメーカーは、品質管理の手法として滴定法を利用し、製品の一貫性を確保しています。滴定は通常、シンプルなガラス製ビュレットの装置を使用して手作業で行われます。しかし処理量が増えてくれば、手作業による滴定が事実上不可能になることが考えられ、研究室の処理能力も制限されます。手作業で滴定を行えば、その反応の監視にも多大な時間を費やすことになります。

disinfection-titro-line-7500-karl-fisher.jpg幸いなことに、サンプルの滴定を手作業から解放する機器があります。自動滴定装置を使用すれば、資格を持った従業員がサンプルの滴定に費やす時間を最大限短縮することができます。Xylem Lab Solutionsは、多様な用途に利用できる、研究室向け製品の充実したポートフォリオを提供しています。XylemのYSI滴定装置は、研究室のスタッフの安全を確保しながら、処理能力、精度、再現性が向上するように設計されています。自動滴定のメリットについては、ブログ記事「Which is Better - Manual or Automated Titrations? (手作業による滴定と自動滴定の比較)」をご覧ください。

Xylem Lab Solutionsは何よりも、先が見えないこの時期に誰もが安全を確保し、適切なソーシャルディスタンス方策を実践することを願っています。
今回のパンデミックにおけるXylemの取り組みについて詳しくは、Xylemの取り組みをクリックしてください。

またXylemでの業務に関するご質問があれば、各地域のXylemサポートチーム(info.apac@xyleminc.com) までお問い合わせください。


参考資料

Cleaning and Disinfection for Households (2020年3月28日)。
参照元:https://www.cdc.gov/coronavirus /2019-ncov/prepare/cleaning-disinfection.html (2020年4月2日)

Dorer, B. (2020年3月30日)。Clorox's Call to Action to Support Public Health in the Fight Against COVID-19 - Good Growth Blog。
参照元:https://www.thecloroxcompany.com/blog/clorox-coronavirus/ (2020年4月2日)

Ingraham, C. (2020年2月29日)。A week of coronavirus anxiety, in 11 Google searches。
参照元:https://www.washingtonpost.com/business/2020/02/29/google-searches-coronavirus/

List N: Disinfectants for Use Against SARS-CoV-2. (2020年4月2日)。
参照元:https://www.epa.gov/pesticide-registration/list-n-disinfectants-use-against-sars-cov-2

Tognini, G. (2020年4月1日)。Coronavirus Business Tracker: How The Private Sector Is Fighting The COVID-19 Pandemic。
参照元:https://www.forbes.com/sites/giacomotognini/2020/04/01/coronavirus-business-tracker-how-the-private-sector-is-fighting-the-covid-19-pandemic/#547cdf2b5899 (2020年4月7日)