Aurora 1030W TOCアナライザーは水性サンプル中の全有機炭素(TOC)、全無機炭素(TIC)、非揮発性有機炭素 (NPOC)などを測定します。
加熱過硫酸酸化技術を使用して2ppbから30,000ppmの有機炭素を含むサンプルの分析を行うことができ、Aurora 1030Wは米国環境保護庁(USEPA)の認証法ほか、標準分析法, 米国材料試験協会(ASTM), DIN/ISO/CEN, EU メソッドに適応します。プロトコールによって最大300サンプルを24時間で分析し、年間100,000サンプルの分析が可能な水質計です。
燃焼法へのアップグレードが可能
- 幅広い動作範囲に対応可能(2 ppb - 30,000 ppm)
- 全炭素(TC)/ 全無機炭素(TIC)/ 全有機炭素(TOC)/非揮発性有機炭素 (NPOC)の標準分析法として認可
- 全窒素のための分析モジュールオプション
- ハイスループット同時にサンプル処理が利用できる並列燃焼室オプション
- 研究所及びat-lineで設置利用可能なプロセス監視
動作原理
Aurora 1030Wは、試料マトリックスにある炭素の異なるタイプを識別して定量化し、同時にTOCの含有量を測定します。
サンプル中のTICは酸性化での通気処理によりCO2生成、定量します。
その後TIC-freeサンプル内の有機物質を定量するため燃焼反応炉に振り分けられ、燃焼酸化後、NDIR法により炭素定量が行われます。
*TICの濃度は 2未満のpHでサンプルを酸化することで測定されます。 サンプルの炭酸塩と重炭酸塩は解離しCO2を形成、固体光源非分散性赤外線(SSNDIR)検出器で測定され、質量と濃度値をレポートします。
Aurora1030W TOCアナライザーは、加熱過硫酸ナトリウムを用いた湿式酸化方式により、水系サンプル中の有機物量を定量します。実質上、すべての溶存有機物は、酸化剤である加熱過硫酸ナトリウムにより酸化されます。
また、特に高濃度に調製された酸化剤では、コロイド粒子、高分子やSSの状態で存在する有機物も効果的に酸化させることが可能です。
Aurora1030Wのリアクションチャンバーは、前の測定資料の残渣が残らないように、測定終了ごとに完全な洗浄が行われます。そうすることで、システムのバックグランドノイズを低減化し、高感度のTOC測定を実現します。